現在、IFSの入門を学んでいますが、心理学の考え方、アプローチ法が、スピリチュアルなジャンルであるブルース・モーエン・メソッドのレベル3で学ぶこととかなり似ているということについて、続けて記事を書いています。
前の記事はこちら
前の記事では、エグザイルやセルフのことを書いているのですが、パーツにはプロテクターと呼ばれるものもいます。
プロテクター:私たちの日常を管理したり、エグザイルが活性化してシステムが破綻するのを防ぐために働いているパーツ。
エグザイルが活性化すると、何か行動に支障が出てきたり、失敗したり、恥をかいたり、傷ついたり、様々な不快な感情を経験するかもしれないので、それを経験させないために、先回りしてそこに触れないようにするパーツ【マネージャー】
そして、エグザイルが活性化してしまうと、そのネガティブな感情などや反応から気をそらさせるために過剰な行動をしがちなパーツ【ファイアーファイター】
などが存在している
傷ついているパーツ、活性化すると心のシステムが破綻してしまうのを防ぐために、プロテクターはそれを防ぐようにオーガナイズしたり、そこから目を背けさせるために何かをするということですが。
わかりやすい例でいえば、
自分自身が恋愛でひどく裏切られて傷ついてしまった場合。
裏切られて傷ついた自分がエグザイル。
恋愛になりそうな雰囲気になったら、その場から逃げ出したり、誰かが人を紹介しようとすると断って、自分を守ろうとするのがプロテクター。
でも、思いもかけず恋に落ちてしまい、二度と失恋しないように相手の言うがままに何でもしてしまうのがファイアーファイター。
なんて感じにすればわかるかもしれない。
IFSでは、エグザイルに触れることは過去の傷を活性化させる可能性があるので、最初にそれを守ろうとするプロテクターと話をして、協力を求める必要があって
まず最初にプロテクターとのよい関係を作る必要があるようです。
そして、プロテクターの同意、協力のもと、エグザイルに触れることができるということのようです。
(私はまだ初級なので、エグザイルに直接触れることはしていないので、伝聞形式で書いています)
現在のところ、やっているのは
何かをしようとしてもうまくゆかない、できないというケースに関して、見つけることのできるパーツを洗い出して
その中からプロテクターを選んで、プロテクターとのコミュニケーションを取るということをしているのですが
実は言うと、すでにこの時点でプロテクターとのコミュニケーション自体が、リトリーバルで側面と会話をする流れとほぼほぼ同じということに気が付いて衝撃を受けています。
(詳しいやり方に関して、ブログ記事にすることは講座の内容そのものを公開することになるので、書きません
興味のある方は、本を読むなり、講座に出席するなりをお勧めします)
プロテクターとのコンタクトでは、ブルース・モーエン・メソッドでいうリトリーバルのプロセス自体は含みませんが
ここまでやって、思ったことがあるのです
ブルース・モーエン・メソッドにせよ、スピリチュアルの他のメソッドにせよ、よくあるのは
何かのトラウマ、心の傷に触れることに近づくと
(明らかにそれがあると話で分かっているのに)そのトラウマ、心の傷などない、自分には何も癒されるべき部分はない、自分は癒されていると断言して、それ以上を考えなくなるとか
スピリチュアルジプシーになって、核心に触れる前に別のセラピストへと次々渡り歩いてゆくとか
その原因や心の傷が今の人生の中にこそあるのに、その出来事や何かが原因ではなく、何か超常現象的なものに帰してしまうとか
かと思えば、その心の傷の核心を刺激したり、触れたセラピストを攻撃したり、批判したりするのはよくあるように思います
そして、そこから逃げたり、目をそらしてしまったり、それを別の問題とすり替えてしまったりといった例はたくさんあります。
私は無理にその人たちに何かをしたいと思うことはありませんし
それはその人の選んだ道だと思うので、好きにすればいいとは思いますが
スピリチュアルはそれのよい逃避場所になってもいるというのも事実です…
でも、そうした行動をとらせているのは、その人の中のプロテクターのパーツなのでしょうし
もしも、ひどく傷ついた経験が原因でできたトラウマを抱えた側面があるならば
それを守ろうとするプロテクターは確実にいるだろうし
その側面(パーツ)は一つや二つではないかもしれません
それらの側面が関わってくる場合、本当に何とかしたい核心のトラウマの側面をリトリーバルするのは非常に困難になってきて
何年もかかるような案件になるのかもしれません
思えば、私自身も
【誰かを愛してはいけない】
という信念を抱えていて、愛に関する問題をいろいろ持っていましたが
その核である自分の側面(パーツ)を扱うことができるようになるまで、その周辺の側面(パーツ)をリトリーバルしなくてはいけないとか
自分自身のものの見方をいくつも変える必要がありました(信念を変える=プロテクターと話をして、そのプロテクターの考え方を理解し、説得するという作業になるのでしょうか)
しかし、プロテクターがシステムやエグザイルを守っているということを知っているならば、もっと効率的にリトリーバルを進めることができるのではないか
ということを思ったのです
ブルース・モーエン・メソッドでリトリーバルをするときに、そうした別の側面が関わっている可能性を考えながらリトリーバルをする人はあまりいないかもしれません
でも、少し難しいリトリーバル案件を見つけたときに、そのリトリーバルにかかわっていそうな側面を事前にマッピングして洗い出しをすることができれば、システマチックにリトリーバルを進めてゆくことができるのかもしれない、そんな風にも思ったのです
この記事へのコメントはありません。